信用取引も現物と同様、株主優待は利用できるの?

信用取引で株を買っても株主優待は受けられない

株を購入すると株主優待を獲得できることがあります。株主優待とは、簡単にいうと株を買ってくれた人に対しての企業のお礼のことで、たとえば、食品会社であれば自社の食品の詰め合わせ、レストランを経営している会社であれば食事券といったものになります。
では、信用取引で株を買った場合も株主優待を受けられるのでしょうか。実は、信用取引では株主優待を獲得することはできないのです。なぜかというと、信用取引ならではの仕組みが関係しています。信用取引で株を買う場合、証券会社が購入代金を肩代わりすることになります。客は口座に必要な証拠金を入金しますが、これは株の購入には使われず、損失分の補填に使われます。
つまり、実際に株を買っているのは証券会社なので、客には株主優待の権利は与えられないというわけなのです。

信用取引を利用した株主優待の裏ワザ

では、株主優待がほしいと思って株の購入を考えている人にとって、信用取引はまったく意味がないものなのでしょうか。実は、そうとは限りません。株主優待をお得にもらうための裏技として、信用取引が使えるのです。 株主優待は権利確定日に株を持っていれば受けられます。したがって、権利発生日の前に買って、発生日が過ぎたらすぐに売ってしまう人が大勢出ます。するとどうなるのかというと、権利発生日に株価がピークになり、翌日、大きく値下がりしてしまうのです。そのため、株主優待は得られても、株の取引で損をしてしまい、差し引きでマイナスになるということもあり得ます。 そこで有効なのが信用取引の空売りです。現物取引で株を買い、信用取引で同じだけ空売りすれば、株価が下がっても空売りで利益が出てプラスマイナスゼロになるので、損をせずに株主優待を受けられるというわけです。